【北アルプス テント泊】上高地 横尾野営場と涸沢カールでテント泊を楽しむ
7月25日から2泊3日で涸沢カールへとテント泊に行ってきました。夏休み前でもあったことからゆったりとテント泊を楽しんでくることができました。
今回は松本市の沢渡から上高地へ入り、横尾野営場でテント泊し、翌日涸沢へ向かうというスケジュールでの行程です。
上高地への玄関口「さわんどバスターミナル」から河童橋へ
1日目の行程(2023.725)
・さわんど駐車場からバスで出発(8:00) → 上高地バスターミナル着(8:30)
・上高地バスターミナル発(9:15) → 河童橋を渡り梓川の左岸ルートで、途中「穂高神社 奥宮」を参拝し、明神館へ到着(10:20)
・明神館発(10:25) → 徳沢園を経由(昼食休憩)し、横尾山荘 着(12:20)→ 横尾野営場にてテント設営、夕食・就寝
マイカーで上高地へ行く場合の駐車料金・バス料金
《上高地は年間を通じてマイカーの乗入れが規制されています。》
・松本市の沢渡(さわんど)の有料駐車場(料金一日700円)を利用し、バス、タクシーを利用(駐車料金は1日700円)(岐阜県側からは高山市の平湯駐車場)
・さわんど駐車場から上高地バスターミナルまでのバス料金は大人料金1300円(往復2400円)
・2023年のバス運行は11月15日までの予定。2023年8月1日から27日までの間は朝5時から30分間隔で運行。バスの乗車時間は約30分。
大正池から河童橋周辺で楽しむ場合は
さわんどバスターミナルから30分程で上高地バスターミナルに到着しますが、そこから徒歩5分程で「河童橋」となります。
河童橋を中心に1時間程度散策を楽しむなら、上高地バスターミナルまで行かず、手前の「大正池」の停留所でバスを降り、河童橋まで散策する方がどちらかというとおすすめです。
河童橋から大正池へ歩き、大正池停留所でバスに乗るコースは、ターミナルでバスが満員となりに乗れない場合もあるので、特に観光シーズンや夕方は注意が必要です。
河童橋から明神池、徳澤園へ
木々に覆われた遊歩道を進み明神橋が見えてきた付近で、案内標識に従って左折すると、少しして穂高神社 奥社と明神池、嘉門次小屋があります。
再び梓川沿いの遊歩道へと戻り、明神橋を渡るとすぐに「明神館」があります。「明神館」から「徳澤園」までは3.4kmです。
「徳澤園」の食堂で手づくりカレー(1,050円)で昼食。食事メニューには他に野沢菜チャーハン(1,050円)や窯焼きピザ(1,680円)などもあります。
徳澤から横尾野営場のある横尾山荘へまでは3.9km、1時間弱ほどで到着します。
上高地 横尾野営場でテント泊を楽しむ
横尾野営場(キャンプ場)
幕営料
・一人一泊:大人 2,000円 / 小学生 1,000円
・幕営数 約150張(予約不要)
・給水施設、公衆トイレ(チップ制:キャンプ場利用時には幕営料に含む。)
・横尾山荘売店で受付
横尾野営場は、梓川にかかる横尾大橋を挟んで大きく2つのエリアに分かれています。設営時はまだ時間も早かったためかなり空いていました。
まだ日も高く、夕食までには時間があったので、夕食用に持参したウインナーと横尾山荘の売店で買ったビールで一息。この時間はやはり最高です。
この後、パックライスとサラダで簡単に食事を済ませ、日暮れとともに就寝。
上高地 横尾野営場から涸沢へ向けて出発
2日目の行程(2023.726)
横尾野営場発(6:30)→本谷橋着(7:35)→Sガレ着(8:42)→涸沢ヒュッテ(テント場) 着(9:28) →テント設営
横尾野営場から見る前穂高岳モルゲンロート
夜中降っていた強い雨も上がり、朝は美しいモルゲンロートをみることができました。その後、朝食をとったものの、強い雨で濡れたテントを撤収し、重い荷物を背負う気がなかなかおきずにぼーっと過ごしてしまうことに。
他の人たちが次々に消えていく中、6時半になってようやくテントを撤収し出発。
横尾からしばらく歩くと屏風岩へ
本谷橋 冷たい川の水で一休み
本谷橋以降 登り一段ときつく
【青ガレ】
目の前に開ける景色を見ながら一休みしたくなるものの、落石多発箇所なので立ち止まらずに通過するよう注意書きがあり、上を気にしながら急いで通過。
【Sガレ】ザックを下し、穂高の山々を見ながら小休憩できるスペースがあります。ここまでくればもう一息。
穂高連峰の映える涸沢カールについに到着
「Sガレ」から30分ほど歩き、現れた雪渓を越え進むと「涸沢ヒュッテ」の標識。そしてついに「涸沢ヒュッテ」に到着。ヒュッテで一休み後、テント場に移動し、青空が広がる美しい風景を見上げて涸沢に到着した実感を噛み締めます。
涸沢カール テント場
幕営料
・一人一泊:大人 2,000円 / 小学生 1,000円
・給水施設、公衆トイレ(チップ制:キャンプ場利用時には幕営料に含む。)
・14時頃~17時まで、テント場付近にある受付へキャンプ届を提出。先にテントを設営するのはOK。(当日受付のみ先着順)
・コンパネレンタル料(500円:先着順)
午後からの雨予報が気になるので、休む間もなく疲労困憊の体に鞭を打ち、テント設営に動き出します。
途中、下山中の人から聞いた「奥の方に行くと比較的平らなとこがある」との情報をもとに、水場やトイレからは離れてはいるものの比較的石の少ない平らな場所へ設営。その後、涸沢ヒュッテで昼食をとり、青空が広がる涸沢の風景をしばらく堪能した後、テント内で休んでいると天気予報通りの雨が降り出してきました。
この日は午前中の青空の涸沢とともに、雨の合間を縫って涸沢小屋のもつ煮も堪能。雨の影響も最小限に何とか無事に就寝。
北アルプス 涸沢カールで見た モルゲンロート
3日目の行程(2023.727)
涸沢カール 発(8:35)→本谷橋 着(9:53)→横尾山荘 着(10:45)→徳沢園 発(12:38)→明神館着(13:25)→上高地バスターミナル着(14:15)→同発(14:30臨時便)→さわんどバスターミナル着(15:00)
翌朝は天気もすっかり快方し、テントから出ると東方向の空は徐々に明るさを増していきます。そして反対側では穂高の山々を真っ赤に染める朝焼けが始まりだしました。
穂高連峰と涸沢カールに名残を惜しみながら下山へ
テントを撤収し、片付けて準備を終えたものの、今日は「雷雨や最終バスの時間を気にしながら、ひたすら歩き続けなければならない」という思いが頭の中に。せめてこの景色をもう一度ゆっくり見てから下山しようと、パッキングしたザックから再びバーナーとコーヒーを取り出し名残の一杯を楽しみました。
下山開始後も、「次来れたとしてもこんなにきれいに山々が見えるとは限らない」などなどいろいろと考えると「もう少しここに」という想いが沸き起こり、何度も振り返ってしまいました。
帰りは途中、横尾大橋で少し長めに休憩をしたものの、ひたすら歩き続け、徳澤園にて再び「手づくりカレー」+「コーヒーソフト」で昼休み。
徳澤園を後にしばらく歩くと、遠くで雷が鳴りだし雨が。強く降ったり、小雨になったり、止んだりという中を歩き続け、無事に上高地バスターミナルへ到着できました。