【梅雨や雷雨に備えたキャンプの雨対策】しっかり準備と対応で雨の日でも安全に楽しく

 キャンプはできるだけ、青空や星空の下で楽しみたいですが、自然相手では必ずしも思い通りになりません。計画していたキャンプの日が必ずしも晴天とは限らず、雨や雷雨に見舞われる場合もあります。
 特に、梅雨の季節や夏の時期は急な天候の変化に備える必要があります。
 もちろん豪雨や台風が予想される場合は、安全を最優先にして予定を中止する勇気も必要です。
 しかし、天候が少し悪い程度であれば、しっかりと対策を取ることで、晴天の日とは違った楽しみ方を見つけることもできます。

 梅雨の季節や夏の雷雨など天候が不安定な時期でも、安心してキャンプを楽しむための対策をいくつか紹介したいと思います。
 天候が変わりやすい時期だからこそ、事前の準備をしっかりして、雨の日も安全で楽しいキャンプを楽しむ参考にしてください。

1. 天気の確認と別プランの検討

(1)天気予報の確認

・キャンプに出発する前には、天気予報をしっかりと確認しましょう。特に、長期予報や現地の詳細な天気情報をチェックすることが重要です。梅雨や夏の季節は急な天候の変化が多いため、出発前だけでなく、キャンプ中も定期的に天気を確認することを忘れないでください。

・天気予報アプリの利用: リアルタイムで天気の変化を確認できる天気予報アプリを活用しましょう。「Yahoo!天気」や「ウェザーニュース」などの天気アプリは、降雨予測や雷注意報などもわかりやすく提供してくれています。事前にキャンプ地の天候パターンをチェックしたり、現地の天気を把握しておきましょう。

(2)別のプランの準備も考えておく

・別のプランを準備しておくことも大切です。悪天候が予想される場合は、キャンプをキャンセルする選択肢や、別の屋内アクティビティを計画しておくことと安心です。
 キャンプ場の近くにある観光地や温泉施設など、雨でも楽しめる場所をリストアップしておきましょう。これにより、天気が悪くなっても楽しみが途切れることなく過ごせます。

2. 装備と持ち物

(1)テントの選び方と設営

・天候が不安定な時期には、防水性と耐風性に優れたテントが必要です。テントの防水性能を示す「耐水圧」が高いものを選びましょう。耐水圧が1500mm以上であれば、一般的な雨には十分対応できます。防水性能が高ければ高いほど、雨の日でも快適に過ごせます。

・設営場所の選定も重要です。 テントを設置する場所は、できるだけ高台で水はけの良い場所を選びましょう。低地に設営すると、雨が降った際に水がたまりやすくなり、浸水のリスクが高まります。また、風の影響を受けにくい場所を選ぶことも大切です。風が強いとテントが倒壊する可能性があるため、風向きも考慮して設置場所を決めましょう。

(2)タープの活用

・雨天時に特に役立つのがタープです。タープを設置することで、雨を防ぎつつ、広いスペースを確保できます。タープの設置の際には、風向きを考慮し、風に対して垂直に張るようにしましょう。これにより、風の影響を最小限に抑えることができます。
 タープは風の影響を受けにくい場所に設置し、しっかりとペグダウンして固定し、風が吹いても飛ばされないようにします。

(3)防水グッズと衣類

・雨が降ると濡れるリスクが高まるため、防水対策をしっかりと行いましょう。

《防水バッグ》 貴重品や衣類を防水バッグに収納することで、急な雨でも安心です。防水バッグは、スマートフォンやカメラなどの電子機器を保護するためにも役立ちます。

《雨具の準備》 レインウェアや防水シューズを用意しましょう。これにより、移動中に濡れることを防ぐことができます。また、傘も持参しておくと、ちょっとした移動の際に便利です。

《着替えの確保》 予備の衣類を多めに持参し、濡れた場合にすぐに着替えられるようにしておきましょう。濡れたままでいると体温が下がり、体調を崩す原因になりますので、乾いた衣類にすぐに着替えることが重要です。

(4)緊急用具の準備

・雷雨などの緊急事態に備えて、以下のグッズを用意しておくと安心です。

《懐中電灯と予備の電池》 停電や夜間の移動時に必要です。LEDライトやヘッドランプも持っていると便利です。夜間は視界が悪くなるため、複数の光源を用意しておくと安心です。

《非常用の食料と水》 万が一外出できない状況でも数日過ごせるよう、非常食と水を確保しておきましょう。カップ麺やレトルト食品、保存水などが便利です。

《ファーストエイドキット》 怪我や病気に備えて、基本的な医療用品を揃えておきましょう。消毒薬、絆創膏、包帯、鎮痛剤などを用意しておくと、緊急時に役立ちます。

3. 安全対策

(1)雷雨時の行動

・雷が発生した場合、まずは安全な場所に避難することが最優先です。雷に対する対策をしっかりと理解しておきましょう。

《避難場所の確保》 高い木の下や開けた場所は避け、車内や建物内に避難しましょう。テントの中は雷が直撃する可能性があるため、安全とは言えません。しっかりとした避難場所を確保し、雷が収まるまで待機します。

《行動の注意》 雷が近づいてきたら、金属製のものに触れないようにしましょう。携帯電話なども金属部分があるため、使用を控えるべきです。また、広い場所での移動は避け、なるべく低い姿勢で待機するようにします。

(2)河川や湖の近くの注意点

・雨が降ると、河川や湖の水位が急上昇することがあります。水辺でのキャンプには特に注意が必要です。

《水位の確認》 定期的に水位を確認し、危険を察知したら早めに移動するようにしましょう。雨が降り始めたら、水位の上昇が急激になる前に避難することが大切です。

《夜間の注意》 夜は視界が悪く、水位の変化に気付きにくいため、特に注意が必要です。夜間に水辺に近づくことは避け、万が一の事態に備えて避難経路を確保しておきましょう。

4. 楽しみ方の工夫

・雨の日でも楽しめるトランプやボードゲームなどを準備しておくと、天候に関わらず楽しい時間を過ごせます。雨音を聞きながら読書や音楽を楽しんだり、またキャンプ場によってはクラフト体験などが楽しめる場合もあるので事前にチェックして申し込んでおくのもいいかもしれません。

・ 雨天時でも簡単に調理できる食品も用意しておくと便利です。カップ麺やレトルト食品、インスタント食品などが重宝します。準備が簡単で、短時間で温かい食事を楽しめます。

・タープを活用して調理スペースを確保し、雨に濡れずに料理ができるようにすれば雨でも焼き肉やバーベキューを楽しめます。また、夏にはあまり行わない鍋料理やスープなど、温かい料理を楽しむのもおすすめです。おでんや鍋パーティーは、冷たい雨が降る中でも身体を温めることができるとともに、楽しい時間を過ごすことができます。

5. 緊急時の対応

・天候の急変に備えて天候が急に悪化した場合の対処法をあらかじめ決めておくことは大切です。

(1)緊急連絡先の確認

 キャンプ地周辺の緊急連絡先を確認しておきます。警察や消防、近くの病院などの連絡先をメモしておきましょう。万が一の際に迅速に対応できるよう、常に手元やわかりやすい場所に連絡先を用意しておきます。

(2)避難経路の確認

 緊急時に迅速に避難できるよう、避難経路を事前に確認しておきます。地図を持参し、最寄りの避難場所を把握しておきましょう。特に、水辺のキャンプ場では、水位の急上昇に備えて避難経路を確認しておくことが重要です

(3)帰宅の判断

・悪天候が続く場合、無理をせず早めに帰宅することも検討しましょう。安全が最優先ですので、無理をしてキャンプを続けるのは避けましょう。特に、天候が悪化する兆しが見られる場合は、早めに撤収して帰宅することが賢明です。

 梅雨の季節や夏の雷雨など、天候が不安定な時期にキャンプを楽しく、安全に過ごすためのポイントをいくつか紹介しました。しっかりとした準備と適切な対応を心掛ければ、どんな天候でも楽しいキャンプ体験が待っています。ぜひ参考にして、安全で楽しい時間を過ごしましょう。

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