【 木曽路 観光 そば屋めぐり】「阿羅屋」木曽義仲ゆかりの地で味わう本格手打ちそば

旧中山道木曽路のドライブの途中「阿羅屋」で絶品のそばを楽しむ
信州木曽町にあるそば屋「阿羅屋」は、国道沿いでアクセスもしやすく、松本・塩尻方面からも、伊那や中津川方面からも立ち寄りやすい場所にあります。
「阿羅屋」は文字の通り「あらや」と読みます

松本・塩尻方面から国道19号を南下し、岐阜県中津川市方面へ向かう途中、伊那方面から来る国道361号と合流する少し先に、店があります。
「阿羅屋」という店の名前の読み方にやや戸惑いますが、「あらや」と読みます。
店の前には大きな看板があり、ちゃんとひらがなでふりがながふられています。車で通っていても見つけやすい場所にあり、地元の人はもちろん、観光客など遠方から訪れる人も多いお店で、駐車場には県外ナンバーの車もよく見られます。

素朴で落ち着いた雰囲気の中 もりそばを二種類のつゆで味わう
店構えは素朴で落ち着いた雰囲気ですが、ひとたび暖簾をくぐれば、香り高い手打ちそばの世界が広がっています。


店に入ると、左手にカウンターが5席ほど、その先に小上がりと、更にその奥にも座敷があり、ともにそれぞれ3卓ほどの座席があります。

注文した「もりそば(中盛)と野菜天ぷらの盛り合わせが出てきました。

つやつやで見るからにおいしいそうなのでアップで。そばはどちらかというとやや細麺ですが、弾力があり、腰の強いそばです。


つけ汁は、通常の出汁つゆにもうひとつ、「クルミだれ」がついてきて、こちらも相性抜群です。
おいしいそばを二種類のつゆで味わえるのはうれしいです。
白濁したとろみのあるそば湯もすごくおいしい。
「阿羅屋」には他にもメニューがいろいろ
「もりそば」は、小盛、中盛、大盛の3種類から選ぶことができます。
他にも月見そばなどの「温かいそば」や「山賊焼き定食」や「ミニかも丼」などもあります。
季節限定で「すんきそば」も提供されています。





「阿羅屋」は信州そば切の会の認定の「信州そば切の店」

「阿羅屋」の店の入口には「信州そば切りの店」の木製の表示版があります。
「信州そば切りの店」とは、こだわりの信州そばを味わえる認定店とのことで、正真正銘の信州そばが食べられるお店の道しるべとして、志を同じくする店主らが集まって2008年よりはじめられた「信州そば切りの会」による認定制度です。
「信州そば切りの会」は、そば店だけでなく、生産者や製粉メーカーが集まり信州そばのレベルアップのための勉強会や情報共有を行っている団体です。
この団体での 「信州そば切りの店」の定義は
「そば粉は長野県産」
「つなぎの割合は30%以下」
「すべての行程が手打ちであること」
の3点を基準に認定とのことです。
こうしてお店や関係者が協力し合い、切磋琢磨してくれるおかげで、おいしいそばが味わえるのはうれしいことです。
「阿羅屋」の近くには木曽義仲ゆかりの「南宮神社」があります
「阿羅屋」のある木曽町日義は、平安時代に平家討伐の命を受けた、木曽義仲(源義仲)が幼少時代から過ごし、京都上洛への旗揚げをするまで過ごした地域で、周辺には義仲や妻の巴御前にまつわるスポットがいくつもあります。
店をでると店の前を通る国道19号線の反対側のすぐ近くに平安時代末期に創建されたと伝えられている「南宮神社」があります。義仲が京都の石清水八幡宮から勧請したとされている神社です。
神社というと義仲が平家打倒の旗挙げをした「旗挙八幡宮」がありますが、こちらも義仲にゆかりの深い神社なのでぜひ立ち寄ることをお勧めします。


南宮神社の旭滝は冬季には凍り、夜にはライトアップもされるそうです。
また、「巴御前」が泳ぎ、近くの野山を駆け巡って鍛錬していたといわれる「巴淵」もすぐそばにあるほか、木曽義仲や巴御前の資料館である「義仲館」のほか、一族の菩提寺である「徳音寺」など義仲にまつわる史跡が点在しています。
掲載時と変更となっている場合もありますので、訪れる際は事前に確認してください。