【信州上田・佐久 そば屋】「そば茶屋 さくら」海野宿と雷電の故郷のおいしいそば
「そば茶屋 さくら」でさらしなと粗そばを一度に楽しむ

東御市にある「そば茶屋 さくら」へ行ってきました。国道18号沿いを脇道に入った住宅街の中にある、ちょっと隠れ家的なお店です。
上信越道東部湯の丸インターチェンジから10分ほどで関東方面からもアクセスしやすいこともあってか駐車場に県外ナンバーの車もちらほら。

扉を開けるとすぐに正面にカウンター席、その左手にはテーブル席が3卓並んでいます。
さらに奥には座敷席もあるようですが、この日は多くのお客さんで賑わっていて、雰囲気をじっくり見ることはできませんでした。


暑い日だったので、夏季限定の「ぶっかけ冷や汁」にメニューを見て心を惹かれました。東御といえばクルミの産地としても有名なので、「くるみ蕎麦」にも惹かれます。
いろいろ悩みましたが選んだのは「逢わせ盛り」
これは「さらしな」と「粗そば」の二種類を一度に味わえる盛り合わせで、さらにミニ野菜天ぷらと地元野菜の小付け、そしてデザートまで付いてくるという嬉しい内容です。

最初に出てきたのは、お茶と一緒に添えられた地元野菜の小付け。彩りが美しく、食欲をそそります。



そばが出てきました。
「逢わせ盛り」は、白く透き通るような更科と、香り豊かな粗そばが並び、色合いのコントラストも印象的。ひと口すすれば、さらしなはつるりとしたのど越し、粗そばは噛むほどに蕎麦の風味が広がります。
野菜の天ぷらは衣がカラッと軽く、地元の新鮮な野菜の甘みを引き立てていました。

食べ終わる頃合いを見計らって蕎麦湯を持ってきてくれました。

「花豆の煮豆」をゼリー寄せ?にしたデザート。最後まで東御らしい味わいを堪能できました。
お店の方たちの丁寧で親切な対応も心地よく、落ち着いた雰囲気の中で美味しいそばを味わえるお店でした。「くるみ蕎麦」も味わいにまた訪れたいと思います。
【そば茶屋 さくら】
住 所:長野県東御市加沢1406-39
電話番号:0268-63-0041
営業時間:11時~15時
※売り切れ次第閉店
定 休 日:火曜、月曜不定休
東御市の観光スポット・おすすめの見どころ
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江戸時代の町並み 北国街道「海野宿」
「海野宿(うんのじゅく)」は、江戸時代から続く歴史ある宿場町です。
寛永2年(1625年)、北国街道の宿駅として開かれ、中山道と北陸道を結ぶ要所として大きな役割を果たしました。
佐渡から運ばれる金や参勤交代の大名行列、さらには善光寺への参詣客など、多くの人でにぎわった場所です。
北国街道は中山道の追分宿(長野県軽井沢町)から分岐し、新潟県上越市方面へと抜けていく街道で、江戸と北陸地方(特に金沢)を結ぶ重要な交通路でした。
明治時代になると交通の中心が鉄道へ移り、宿場としての役目を終えます。その後は養蚕業が盛んになり、町には蚕室造りの建物が数多く建てられました。こうした歴史を物語る町並みが高く評価され、昭和62年には国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。
「海野宿」の見どころポイント
〇江戸の雰囲気を残す町並み
茅葺き屋根や旅籠屋造りの家、明治以降の蚕室造りなど、時代ごとの建物が調和した景観が魅力です。
〇海野格子
各家の格子戸「海野格子」は独特のデザインで、通りを歩くだけで趣のある景色が楽しめます。
〇用水路のせせらぎ
通りの中央を流れる用水と両側の格子戸が、静かで落ち着いた雰囲気を演出しています。
伝説の力士「雷電」のふるさと
「雷電」は天下無双の力士
江戸時代後期、現在の長野県東御市にあたる「信濃国小県郡大石村」で生まれたのが、のちに“天下無双の力士”と呼ばれる雷電為右衛門です。
驚くほど恵まれた体格を持ち、身長は約2メートル、体重は約169キロとも伝えられています。江戸で相撲取りとして土俵に立つと、無敵の強さを発揮しました。
21年間の現役生活で残した成績は、35場所中28回が優勝相当。勝率は驚異の9割6分2厘で、これは200年以上経った今でも破られていない歴代最高記録です。
あまりに強すぎたため、一部の決まり手を使うことを禁じられたという逸話も残されています。
「雷電」の生家
東御市には雷電の生家が復元され、公開されています。現在の建物は昭和59年(1984年)に関係者の協力で再建されたものですが、寛政10年(1798年)には、雷電自身が若い頃に世話になった人の家を手本に、金50両を投じて改築したと伝えられています。
館内には雷電にまつわる資料も展示されており、最強力士の足跡を身近に感じることができます。見学は午前9時から午後5時まで、年中無休で開館しています。
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