【白馬連峰 唐松岳 日帰り登山 】山頂では奇跡が起き 雷鳥にも出会えた

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唐松岳 <北アルプス>】
標高は2696m。北アルプス後立山連峰の中ほどに位置し、剱岳、白馬岳、五竜岳などの雄峰が観望でき、日本三百名山に選定されています。
 白馬村から出ているゴンドラやリフトを乗り継ぐと一気に標高1830mまで上がることができ、日帰りでの登山を楽しむことができます。
 このルートは途中にある八方池までのトレッキングコースを楽しむ人たちも多く訪れます。

北アルプス「唐松岳」へ 黒菱第3ペアリフトから日帰りで山頂を目指す

 白馬村の麓から唐松岳へ日帰りで登るルートとしては、八方池山荘まで「八方ゴンドラリフト」を利用する方法と、「黒菱第3ペアリフト」を利用する方法の2通りがあります。

 昨年、黒菱第3ペアリフトを利用して唐松岳への日帰り登山を計画し、早めに白馬村へ向かったものの、黒菱第3ペアリフトを利用できなかったうえ、予期せぬ事態も重なり、登り始める時刻が大幅に遅れ、途中の丸山ケルンで引き返すこととなってしまいました。

 今回はその反省を活かし、早朝に黒菱駐車場に到着。「黒菱第3ペアリフト」を利用して、リベンジすべく唐松岳の山頂を目指しました。

今回の行程

9月7日(木)
黒菱第3ペアリフト発(8:25)→八方池山荘発(8:50)→第2ケルン(9:19)→八方池(9:28)→扇雪渓(着10:15-発(10:38)→唐松岳頂上山荘(11:20)→唐松岳山頂着(11:40)発(13:00)→八方池(14:28)→八方池山荘(15:18)→黒菱駐車場着(15:45)

白馬山麓から唐松岳日帰り登山をする場合のルートや駐車場を比較

 八方池山荘まで「八方ゴンドラリフト」を利用する場合と、「黒菱第3ペアリフト」を利用する場合を比較してみました。

     コース     利用リフト乗車
時間
 料金備考
八方ゴンドラリフト
から 
八方ゴンドラリフト「アダム」
  →アルペンクワッドリフト
    →グラートクワッドリフト
        →八方池山荘
約20分3300円
大人往復
駐車場料金
(500円程度)
黒菱第3ペアリフト
から
黒菱第3ペアリフト
   →グラートクワッドリフト
        →八方池山荘      
約12分1900円
大人往復
無料
グラートクワッドリフトは共通

 黒菱第3ペアリフトを利用すると、八方ゴンドラリフトに比べて費用を抑えられるというメリットがあります。

 一方で、いくつかのデメリットもあります。
 ・黒菱第3ペアリフトの乗り場へ行くには、白馬村中心部にある八方ゴンドラ乗り場から「黒菱林道」を通って約20分かかる。

 ・黒菱林道は急な坂道や見通しの悪いカーブが続き、すれ違いが難しい場所も多くある。

 ・観光シーズンや週末は、黒菱駐車場が早い時間に満車になってしまうことがある。・・・などなど

昨年なぜ丸山ケルンで引き返すこととなったかというと

 昨年、なぜ登り始める時刻が遅くなり「丸山ケルン」で引き返すことになったかと言うと、紅葉シーズンが始まった週末であったこともあり、目指していた黒菱駐車場は早朝にもかかわらず、既に「満車」で、やむを得ず「八方ゴンドラリフト」乗り場まで戻ることになったことがひとつ。
 加えて、その日は登山者や八方池を目指す観光客以外に、全国規模のパラグライダー大会が開催されており、その参加者も重なり、ゴンドラ乗り場には長蛇の列ができていたためでした。

 日帰りで唐松岳の山頂を目指す場合、どちらのルートを利用するかは、時期、白馬山麓への到着時間などのほか、当日のイベントなどについても事前に確認することもお勧めします。

八方池や山頂での絶景を目指して唐松岳への登頂開始

 今回は早めに到着したことに加え、前々日から小雨が降ったり止んだりの天気と日本への台風の接近予想の影響などもあったためか黒菱駐車場の空いていて余裕で駐車。リフトの運行開始とともにさっそくリフトに乗り込みます。

 天気は徐々に回復していくとの天気予報のとおり、運行開始まで駐車場で待機していた時はまだ曇ってたものの、乗車してリフトが黒菱平に近づいていく頃には青空も見えだします。

 黒菱第3ペアリフトを降りところにある黒菱平に広がる「鎌池湿原」(1,680m)では、北側方面のみとはいえ、青空と山々も見えていました。湿原脇の遊歩道をとおり「グラートクワッドリフト」に乗り込みます。

 しかし、八方池山荘を出発し標高が上がりだすと、山頂方面は厚い雲に覆われて、周囲もガスで視界が悪いという状況。 

八方ケルン(標高2035m)
360度山並みを楽しめるはずがガスで全く見えず

八方池(標高2060m)
湖面に映るはずの白馬三山は深い雲の中

 こんな中でも出発前に確認した天気予報を信じ、「きっと徐々に天候は回復し、山頂到着時には青空が広がり絶景パノラマを楽しめるはず」との希望を胸に登り続けます。

 因みにこちらは昨年見た八方池付近での様子です。天候に恵まれればこんな絶景のはずが。

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高山植物を楽しみながら登っていると神の使い「雷鳥」に遭遇

 今回は残念ながら八方池や雄大な山々の眺望に励ましてもらうこともできず、ひたすら登るだけの過酷な状況が続きますが、頭上の木々や草花を楽しみながら力をもらいます。

 そんな状態で歩き続けていると、突然「バタバタ」という音が耳に。音の鳴ったほうに目をやると、そこには「雷鳥」が! 会えました! 頑張って登り続けてきたご褒美 ^^) _
 視界が開けない分、周囲の音や様子に注意が行っていたため、気づかずに通り過ぎるということがなかったのかもしれません。

ガスに覆われる「唐松岳頂上山荘」からへ唐松岳山頂へ

 「唐松岳頂上山荘」へ到着したものの、登り始めた時に抱いた期待もむなしく、もう山頂での眺望をあきらめなくてはいけないというような状況でした。

 一休みし出すも、景色もみえず、風も冷たいためいったん置いたリュックを背負い直し、頂上を目指します。

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北アルプス「唐松岳」山頂に突然歓声が沸く

 唐松岳山頂へようやくたどり着いた充実感はあるものの、やはり360°真っ白という状況にテンションも今ひとつ上がりません。とりあえず登頂記念の写真を撮り、昼食をとります。

 すぐに下山しようかと思ったものの、朝の青空が見えていた「鎌池湿原」を思い出し、できるだけ粘ることとしました。
 1時間程たった時、目の前に一瞬青空が見えたかと思うと、突然、立山方面に山々が広がり出し、五竜岳が大きく眼前に見えた時には山頂にいた人たちから感動の歓声が沸き起こりました。

 

 この後一気に天候が好転するとはいかず、1分もするとまた元通りの一面真っ白に戻り、しばらくすると同じように雲が流れて、山々が見え、またすぐに消えるということが、数度繰り返されました。

 もう少しと粘ればとの思いもありましたが、午後1時となり下山を開始。結局、雲が消えることがなかった反対方面の景色は見ることはできませんでした。
 しかし、わずかな時間とは言え、急に雲が流れて消え、目の前に山々が現れるという状況には、また違った感動があり、視界不良の中、頑張って登って来た二つ目のご褒美となりました。

 所々で視界が開ける場所もあったものの、やはり白い雲の覆われた景色を見ながらの下山。しかしご褒美もいただき、充実した山登りの一日となりました。

※記載時と料金等変更となっている場合もありますので、訪れる際は事前にご確認ください。

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